社員紹介

工作課機械係 鳥山翔 2005年入社
「修理・再生」は「推理力」が要

 入社前は都内の職業能力開発校で、エンジンを代々引き継いで改良するチームで日々研究に明け暮れていました。その研究チームの恩師に勧められた就職先の中に当社がありました。単調な作業が苦手で、新しいことにチャレンジしたくなる性格なので、注文ごとに違った作業をする仕事が自分に合っていると感じ、入社を決めました。
 配属されたのは、摩耗したり、損傷した部品の「修理・再生」をメインとする相模原工場(当時)。入社して間もなく「汎用の旋盤やフライス盤を触った経験があるなら、これはできるだろう」と先輩から任されたことが、「自分自身で考えて作業する」きっかけになりました。
 「修理・再生」の難しい点は、損傷した原因が分からない部品や、原形も判断できないような古く傷んだ状態の部品の製作依頼があることです。図面がない中、どんな症状が出ていて、組み立てたらどうなるか、周辺部位の状況を見ながら、想像、推理する能力が必要です。
 2011年に工場が統合し、今は成田工場で「修理・再生」と「製造」を担当しています。出張作業では、お客さまと直接話す機会もあるのですが、信頼され、任せてもらえることがやりがいです。以前は、出張について行く立場だった私も、今では若いメンバーを連れていく立場になり、厳しくも好かれる先輩を目指しています。

工作課溶接係 藤﨑和也 2004年入社
溶接の技を磨き続ける

 2004年に入社し、現在は溶接係の係長をしています。入社以来、溶接一筋で20年近くになりますが、溶接はとても奥が深いです。特にTIG溶接の歪みの最小化は、歪みが素材や形状によって複雑に変化するため、いつも難しいと感じています。
 仕事をする上では、「(前に作業した)あの人に作業してもらいたい」とご指名を受けたり、 お客さまに喜ばれたりするとうれしいですね。
複数の部下を指導していますが、コミュニケーションをとるのが好きなので、特に苦労は感じていません。若い人もベテランの人もいる部署では、みんなで話す機会を作るようにしています。
 溶接の責任者となって数年経ちますが、管理職になるよりも、できればこのまま現場で腕を磨き続け、ざまざまな技術を習得していきたいと考えています。最近では、エンジンケースなど、鋳造品のひび割れ部分に溶接する「高温溶接」ができる職人・会社が減ってきているので、そういった技術も学びたいです。
 仕事が大好きで、最近は趣味の時間もありませんが、職場や自宅の草刈りや、実家の米作りなどの農作業が楽しく、いい気分転換になっています。

技術課 ウィーラッペルマ・ヴィクム・デルシャン 2020年入社
「ものづくり」で母国発展を

 私は2014年に来日し、6年間、大学で学生生活を送りました。卒業後は、日本の企業で「ものづくり」の技術を学び、職業経験を積みたいと考え、当社に入社しました。
仕事は、航空機支援器材の設計。今は、製図技術のために、3次元CADを学んでいます。とにかく、ものづくりが大好きなので、学びながら夢中になっています。毎日、新たな機能や使い方を覚え、さまざまな機械や部品を設計しています。
 趣味はいろいろありますが、インターネットで海外映画やドラマをよく見ます。もちろん、母国スリランカの映画も見ています。また、友達とドライブに出かけたり、スリランカ料理を作ることもあります。
 日本の人と交流してきた経験から、将来、スリランカと日本の懸け橋になって活躍したいと思っています。そして、スリランカで、ものづくりの会社を立ち上げ、経済発展に貢献したい。そのためには、さまざまな経験や学習が必要で、困難やチャレンジがあると思いますが、自信を持って、何事も前向きに取り組んでいきたいと思っています。

第2営業部 大貫兼司 2014年入社
語学力を活かして

 所属する営業部門では英語力が必要な業務を担っています。代理店契約を結んでいるドイツの航空機整備器材メーカーである「HYDRO SYSTEMS KG社」を始めとする海外企業との取引や、国内の航空機地上支援器材、宇宙関連の器材メーカーのお客さまの営業担当をしています。
 契約関係の調整や発注、見積もりの入手、お客さまからの技術的な質問を翻訳して伝えるなど業務は多岐にわたります。他部署の海外関連の業務も任されることがあり、コミュニケーションをとりながら業務を行っています。
英語は学生時代に身につけました。大学を休学してトルコやエジプトなど数カ国に滞在。その際に乗り継いだ航空機がかっこよく、航空分野に興味を持ちました。その後、航空機の点検や修理で機体を持ち上げる「ジャッキ」など、周辺器材を扱う当社に入社を決めました。
 仕事は専門的で難しいこともありますが、やりがいは大きいです。最初、製品の図面のことは全く分かりませんでしたが、技術者に確認して一つずつ覚えました。印象に残っている仕事はHYDRO SYSTEMS KGの製品を初めて導入する国内のお客さまに向けて、同社の社員が来日して使い方などのトレーニングを行ったときのことです。双方に内容が伝わっていることが分かり、お客さまの疑問を解消できたことにとても達成感がありました。

技術課 萬崎慎也 2020年入社
考えたモノが形になる面白さ

 子どものころから工作と機械が好きで、船や飛行機、ロケットなどに興味をもっていました。ある時『宇宙兄弟』に出会い、少しだけ心が航空宇宙分野に傾きました。物作りが好きだったので工業系に進学。大学では、熱力学、機械力学、流体力学、材料力学と、機械の設計や製作のための技術などを学びました。航空宇宙分野を軸に就活を進める中で、国内でここにしか作っていないものがあるという独自性に惹かれて入社を決めました。
 現在は、設計部門で防衛省向けの製品を担当。「設計」の面白さは、考えたモノが形になっていくこと。当社の設計は、過去製品を客先からの仕様や要望に合わせて設計することが多いです。ゼロからの設計ではありませんが、過去より製造しやすいように変更を加えたり、自分のアイデアを盛り込んだりしています。
 自分が設計し、生み出した製品が、誰かまたは何かに使用され、誰かの手助けとなり、喜ばれていることは、設計ならではの面白さだと思います。また、客先の要望などを確認するために出張することもあり、出張先でいろいろと見たり聞いたりできることも面白さの一つかなと思います。

経営管理部 河合和喜 2013年入社

 2013年に入社し成田工場の設計部門で、3次元CADを使用した設計・製図を7年間、その後2年間営業部門専属の設計として仕事をしてきました。委員会活動を積極的に行ってきたこともあり、新規プロジェクトの立ち上げの人員として、本社の経営管理部に2022年8月に配属されました。
経営管理部では、BtoBデジタルマーケティングと、DX(デジタル変革)の推進プロジェクトを任されています。
最初に行ったプロジェクトはホームページのリニューアルです。新型コロナウィルスの影響もあり、従来の対面での営業活動から、オンラインでの営業活動へと世の中の風潮が変わってきています。現代にあった新規営業の方法として、リニューアルしたホームページで、戦略的に見込み顧客へアプローチ。必要な人に必要な情報をお届けできるサイトにし、効率的な営業活動の形を作りたいと思っています。
堀口エンジニアリングに入社し、設計、技術営業、そして現在では会社の裏方業務である経営管理部と様々なキャリアを経験させて頂いており、刺激的な毎日を過ごしています。