近年、製造業を取り巻く環境は大きく変化し、業務効率化や情報発信のスピードが企業競争力に直結するようになってきました。
当社でも、部門を横断したコミュニケーションの円滑化や、生産性向上を目的に DX(デジタルトランスフォーメーション) を積極的に推進しています。
今回、当社のDX推進における取り組みの1つ、Canvaの活用事例がCanva Japanに注目され、イベント登壇のお話をいただきました。
この記事では、イベント当日の様子や、「なぜ当社がCanvaを活用するようになったのか?」その背景にある、ちょっとした“社内のストーリー”をご紹介します。
「Canva」とは?
Canvaは、オンラインで使える無料のグラフィックデザインツールです。
数多くのテンプレートや素材(写真、動画、イラスト、音楽)があり、ドラッグ&ドロップの操作で誰でも簡単にあらゆるデザインを作成できます。
この記事をお読みの方の中にも、使用したことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
Canva Voyagers Marina 2025に登壇しました!
去る12月5日、渋谷PARCO DGビル18階カンファレンスホール で開催されたCanva Japan主催の公式イベント[Canva Voyagers Marina 2025]に新入社員の鈴木(経営管理部)が登壇し、当社の活用事例を紹介してきました。
当日、当社の発表をご清聴いただいた皆様、ありがとうございました。
鈴木コメント
「初めての場で緊張もありましたが、多くの方に興味を持っていただき、私たちの取り組みに耳を傾けていただけたことは、とても嬉しく、貴重な経験でした。」


1. きっかけは、新社長の「変化を楽しもう」という一言でした
当社は、もともと典型的な製造業気質の会社でした。
磨き上げた技術をもって事業を拡大してきたことは確かですが、技術が属人的で技能伝承が進まず、部署間のコミュニケーションも十分とは言えない──そんな状況の中、DXにも本格的に取り組めていないことが当社の課題でした。
しかし、昨年就任した新社長がこう発言。
「これからの時代、変化を恐れず “楽しむ” 姿勢がなければ、生き残れない。」
この一言をきっかけに、社内のDX化が本格的に動き出します。
その一環として始まったのが、会社の魅力を発信するための Instagramの運用でした。
Instagramの運用は、ユーザーに近い目線を持つ新入社員の鈴木(経営管理部)が担当することになりました。
鈴木が投稿作成のツールに悩んでいたところ、当社のDX化を支援していただいているコンサルタントの方がCanvaを紹介してくださり、当社とCanvaが出会いを果たします。
2. Canvaを触ったその日から「できる」が広がった
鈴木はCanvaを活用しInstagramの投稿を作成する中で、Canvaの汎用性の高さを知ります。
「直感的で操作がしやすい!」
「テンプレートがあるから、すぐ形になる!」
と、短い期間で社内マニュアルやプレゼン資料などを次々と作成。
その成果を見た周囲から、
「新入社員でもここまで作ることができるなら、若手にどんどんCanvaを使ってもらおう」
という声が上がり、若手を中心にCanva活用が広がっていきました。
3. 社内に広がるCanva活用
若手がCanvaを活用して成果を出したことで、「Canvaは幅広い業務で使える」という気づきが社内に広がります。
採用広報から製造部門、管理部門まで、あらゆる業務に応用できる可能性が見えたことで、
「若手だけでなく、全社員に活用してもらいたい」
という声が高まりました。
こうしてCanvaは部署を越えて広まり、会社全体の業務効率化や資料のレベルアップに繋がっていく流れが生まれました。
4. 当社のCanva活用事例をご紹介
実際に当社がどのようにCanvaを活用しているのか、事例をご紹介いたします。
採用部門
- Instagram投稿の作成
事業紹介/社員紹介/社内イベント紹介
この3つのテンプレートをCanvaで作成しています。
(当社Instagramはこちら→Instagram) - 会社説明会資料作成
学生向けに会社説明を行う際に使用する資料です。
管理部門
- 社内向け資料
テンプレートを活用し、短時間で視覚的にも分かりやすい資料が作成できたことで、内容がより正確に伝わり、理解度が向上しました。
営業部門
- 製品紹介資料
従来は文字情報が多く、要点が伝わりにくい資料でしたが、Canvaを活用することで、見やすく分かりやすい資料に改善することができました。 - 業務手順書
Canvaで視覚的にも分かりやすい業務手順書を作成したことで、担当者による対応のばらつきが減り、サービス品質が安定しました。
製造部門
- 技能伝承の促進
当社の長年の課題であった技能伝承のツールとして、Canvaの動画編集機能を活用しています。動画の製作に加え、共有も簡単であることから、当社の技能伝承を促進させることが出来ました。
5. その取り組みがCanvaに評価され、イベント登壇へ
社内浸透が進む中で、当社の活用事例がCanvaに注目され、イベント登壇のお話をいただきました。
イベントでは、「製造業×Canva 非クリエイティブ領域での活用事例」と題して、
- 新入社員が最初に使い始めたこと
- 技能伝承や資料作成が効率化されたこと
- チーム全体のDX推進につながったこと
などを紹介。
参加者の皆様からも 「実践的で参考になった!」「製造業での活用例は貴重」 と好評をいただきました。
6. これからも“楽しむ”気持ちを大切に、DXを進めていきます
今回は当社のDX推進の一つ、Canvaの活用についてご紹介しました。
しかし、これは当社のDX推進のほんの一部 にすぎません。
当社が抱えている、
- 定常業務の効率化
- 部門間コミュニケーションの向上
- 営業活動の促進
といった課題を解決していくには、まだまだ取り組むべきことがあります。
今後は、第2弾・第3弾として、社内のDX化をさらに進める取り組みをご紹介していく予定です。
情報のデジタル管理、AIの活用など、“小さな改善” を積み重ねながら、会社全体の働き方と仕組みを進化させていきます。
DXは、一度で完成するものではなく、継続して育てていくもの。
これからも当社は、デジタルを味方にしながら、社員一人ひとりが働きやすい環境づくりと、より強靭な企業体質づくりに取り組んでいきます。