2023.7.28

熱交換器の細管漏れ修理は 「CURTISS-WRIGHT社 POP-A-PLUG」 で工期短縮、コストダウンできます。

熱交換器には多くの細管が使用されていますが、経年劣化などで傷んだ細管から流体が漏れ出すトラブルが発生します。
流体が漏れると熱交換の効率が落ちてしまうため、漏れ出した流体を止める修理が必要となります。その工法として、カーティスライト社製(米国)の「POP-A-PLUG」をおすすめします。
当社では、1999年から「POP-A-PLUG」を使用した施工をしており、主に電力会社の発電設備で4000本以上の実績があります。
今回は、この「POP-A-PLUG」について紹介します。

熱交換器とは
温度の高い流体から低い流体へ、熱を効率的に移動させる機器です。熱エネルギーを交換することで、加熱や冷却の用途で使われます。
身近なところで説明すると、車のエンジンです。
エンジンの熱を冷却水へ移動させ、ラジエーターを通る冷却水の熱を空気へ移動させています。

従来の施工方法について

摩擦はめ込みテーパープラグ

細管末端とプラグのテーパー部を接触させ、チューブを変形させながらプラグと細管を密着させて栓をする工法です。

デメリットは、チューブが変形することです。チューブシート(※1)と呼ばれる細管を支持・固定するためのシートに負荷がかかり、損傷する可能性もあります。


また、この工法は、圧力が低いものにしか対応できず、施工後に細管末端が変形してしまうことから、取り外したあと再度施工することができません。
止栓後の強度についても、正確な強度を保つことが困難です。

※1 チューブシートとは、細管を支持・固定するシートで、細管が通る穴が空いています。


溶接プラグ

細管とプラグを溶接し、栓をする工法です。
細管への溶接作業は非常に繊細で、溶接欠陥が起こりやすく、対象ユニットの運転再開後に、作業箇所付近に割れが発生する可能性があります。

 

溶接欠陥が起こらないよう、溶接作業をする際には予熱・後熱を行い、作業後には非破壊検査を実施する必要があるため、作業工数が多くかかります。
また、作業スペースの制約で溶接の機材搬入が困難な場合や、作業場所での火気使用の申請に時間がかかるなど、スムーズに実作業へ移れないことがあります。

細管用止栓プラグ「CURTISS-WRIGHT社 POP-A-PLUG」について

「POP-A-PLUG」は、上記で紹介した従来の作業方法よりも簡単で作業時間が短く、熱交換器本体を傷つけない施工が可能です。

「POP-A-PLUG」は、テーパーピン、リング及びブレイクアウェイと呼ばれる部品で構成されています。
テーパーピンにはメスネジ、ブレイクアウェイにはオスネジが切ってあり、ブレイクアウェイ側を専用工具に装着します。
専用工具のポンプを作動させることで、テーパーピンが手前に引かれる形となり、テーパー形状がリングを広げ、細管へ密着し止栓します。
作業時間は10分程度ですので、溶接プラグの工法で1個にかかる時間で、7~10個のプラグを取り付けることが可能です。
また、従来の作業工法では、細管末端にしか施工できませんが、チューブシート内の拡管範囲であれば、細管末端の腐食部をかわして細管の奥の方へ施工することも可能です。

・CURTISS-WRIGHT社 EST Group (米国)国内販売代理店契約

施工動画

「POP-A-PLUG」施工方法を動画で紹介します。

 

 

まとめ

従来の施工方法と比較し、「POP-A-PLUG」は熱交換器へのダメージが無く、確実な取付作業を簡単に行うことができます。

当社では、数多くの実績をふまえて、工期の短縮、費用低減につながるこの工法をおすすめさせていただきます。